祇園祭は7月1日から始まり、1か月にわたって繰り広げられる。豪華絢爛なタペストリーや、華やかな鉾の巡行、たくさんの人々、屋台や出店に目が奪われてしまう。その裏には相当の運営経費が当然かかっている。先陣を切る長刀鉾のお稚児さんを務めるには、おおよそ2,000万円の負担と言われている。相当かかるはずの鉾の維持費や祭の運営費などはいったいどうやって?よくわからないが、行政主導ではなく、「町衆」を中心に営まれているからこれだけ続いているのだろうと推察する。さまざまな伝統行事を迎えるたびに、京都「町衆」の気概に感嘆する。(写真 堺健氏)